徳島県海部郡海陽町奥浦字一宇谷にある駅。2020年に阿波海南~海部間がJR四国から阿佐海岸鉄道に引き継がれるまでは、JR牟岐線と阿佐海岸鉄道の境界駅だった。現在は、阿佐海岸鉄道の単独駅である。
駅舎の中には観光案内所が入っていて、切符もそこで販売されている。ホームへは外階段を上がっていく格好となり、駅舎を通り抜ける必要はない。
ホームは高架上にあり、相対式2面2線の構造。阿佐東線内で唯一の交換可能駅であり、1番線は阿波海南方面、2番線は甲浦方面となっている。両ホームは構内踏切でつながっている。
駅の北方にある町内トンネルは、貫いているはずの山がなく、トンネルとしての体を成していないことで少し有名である。元々はいたって普通のトンネルだったが、宅地造成のため山が切り崩され、コンクリートの囲いだけが残ってしまったという。
駅周辺は旧海部町の中心地域。港が近く、規模の大きな漁村といった感じである。民宿の集まった一帯もある。